2011年8月21日日曜日

information / 寄稿


ラブリーでキューティーでボンバーな文芸誌「ふつうのおんなのこ」に寄稿しました。
「結婚できる放射能」というタイトルです。ばしーんと載せていただきました、わいわい。
いつものように女性ファッション誌の見出しを眺めていたら、「結婚できるコーディネート」と。なんじゃそりゃあ。「かわいい」「モテる」じゃ足りないの!
もはやコーディネートは「結婚できる」にまでいっているのか!と、おののきつつ、なんじゃそれぶっとび〜ってそのことを書いてたら、
震災で私は好きな人と別れました。なんかもう最悪の二次被害で、泣くわめくのそれはもはや私が放射能みたいな状態で、早く避難しろ〜!みたいな。避難警告!ただちに被害あり!
結婚のためにコーディネートなんて考えたことないし、守られる存在になんてなりたくないし、結婚で安定?なんだそれうまいのか?っていう典型的自立風味女子(笑)
それなのに、こんなにも寂しい!と。本気で震災を呪った。こんなことがおきなければ、原発なんてなければって。部屋の中で消せないテレビのニュース映像と、余震が続く。
余震!って思ったら新聞配達さんがすごい勢いで階段を駆け上がる揺れかいーって朝びっくって起きる。配達屋さんも呪う。
なんで隣にいてくれないんだよー!って悔しくて悲しくて。守るべき家族がいたらひとりぼっちじゃないのかなとか。行くべき場所も守るものもない私には酷な状況だ。
メルトダウン一瞬でとおりこしてメルトスルー。涙は汚染水。漏れだせば漏れだすほど、彼を追いつめる。
それでもやっぱり好きって気持ちは粒子状になってあふれてる。
核廃棄物は10万年後までのこるって。もはや私の気持ちもそんな感じ。深く深く掘って。10万年も蓋を閉じてないとすぐに爆発しちゃう。
この気持ちは半永久的にあるの。未来人がみつけてくれるかな?その頃にはもう人類はいないかな?地球もないかも。宇宙の果てで浮遊する私の愛。なんていったら はずいけど、宇宙の塵になっても残るよ。

10万年後へのラブレターです。

ふつうのおんなのこ購入希望の方はふつうのおんなのこか、私まで〜。


information / ラブ!ミー!テンダー!


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東京/神奈川/名古屋/福岡/京都
ラブ!ミー!テンダー!
小林 由美子/2010/ビデオ/カラー/29
出演:小林芳治、小林トク子


あらすじ
ジャニーズの追っかけをして少年に無償の愛を捧げる娘、田舎で朝から晩まで働く父と母。末っ子の私は家を継げないから、かわりにカメラをまわし続ける。撮り続けたテープを見返したら、いつも家族ばかり撮っていた。ハードディスクの中の映像を再生して再撮して、フィルムもデジタルも過去も今も現実も願望もいっしょくたんにしてもわかんないくらい変わらない。アイドルの追っかけをしているダメな娘は、一生娘でいたいんです。


セルフドキュメンタリー映画です。この作品は撮影自体は5~7年前に撮影したものです。
それをフォルムもデジタルも過去も今もごちゃまぜにしてミックスしました。
それはとても必然的で、2011年になりました。
私はずっと家族としきたりと地元としかも地元っていっても半径100mくらいの、子供の頃からいつも泣いて歩いていた道と田んぼと用水路で、
冬にはどんど焼き(竹とわらで作った20mくらいのを田んぼのまんなかで燃やすの)撮るくらいで、
というか、そればっかり撮っていて、何年かたって見返したら、田舎の変わらない風景はいつ撮影したかわかんないくらいかわらなくて、
私もかわんなくて、まぜてもわかんないくらい。
そんで、ずっと家族ばかり撮って、嫌な思いもさせ、私はカメラは暴力だ、人の生活にずかずか踏み込んで、言いたくないことを言わせたり、それを自分の作品ですってみんなの人生を使ってる気がして、なんて傲慢なんだろうと自己嫌悪で撮影できなくなってしまった。
だから、自分を撮ろう、自分ならいくらでも傷ついていいし、誰にも迷惑かけないっておもったけど、撮っているうちに自分のことも守りたくなっちゃって、
なんか、そんな撮影できない状況で、パソコンの液晶越しに、昔の風景や家族をみてたら、それをまた撮影しだした。
液晶を手持ちカメラでぷるぷる手ぶれしたなかで、見つめて切り撮った映像をまたみつめだして、その中でも、追う動きがあって、たまに編集ソフトのガイドが見え隠れするけど、それは今で、かぎかっこの中にまたかぎかっこがあって、私はまたかぎかっこになるんだけど、たくさんの懺悔と、でもやっぱり作りたいっていう自我と、私が家族に出来る愛情表現が粒子状になって焼き付いていく。
痛いくらいの一人称。

information / みんなのうた


上映 information

「みんなのうた」小林由美子 / 2010/ビデオ/カラー/39


映像作品「みんなのうた」がイメージフォーラムのヤングパースペクティブプログラムにて上映されました。
ただひたすらに半径100mを紡ぎました。いつもみていた風景、田舎の寒い冬。古い工場。朝から働く父。結婚したくなかった母。空気はつんと張りつめて、白い息。
いつもは何か解決したくて、どうにかしたくて作品を作っていたりするのですが、「みんなのうた」はただひたすらに そこにある風景と気分と向き合いました。
いつものごりごり手持ち一人称映画ではなく、ただひたすらにゆっくりと風景をみつめた作品で、これが撮影時にかなり苦戦しました〜。
カメラと風景に誠実に、そう思うと、記号的な構造って目には見えやすいから、きれいーと思って構図をさぐって撮影するも、それってその絵だけなら美してすばらしいのだけど、映像はただ映像じゃなくて。美しい絵作りなんてしてもしょうがないなとか、そこにある気持ちも気分も記号的に集約したら台無しな気がして。
でも、ひたすらに空が広くてきれいとか、工場の直線がかっこいいとか、緑が目に優しいとかそれもぐっと気持ちに入ってくる。
なんか、いつもみたいに自分が表にたって体はっての撮影よりもよっぽど恥ずかしい、素直なものになりました。
なので自分ではよくわからぬ恥ずかしさで上映も1回しかしてなかったのですが、ヤングパースペクティブで上映してもらえることになって、古くからの友人も「いちばん好き」と言ってもらえる、うれしい作品になりました。勝手に、いつものノリで「ワン・ビンっぽいしー!」と言ってはしゃいでましたが、打倒ワン・ビンってことで、第二弾を撮影予定です。かわってないようでちょびっとかわってる風景と、かわってないようでかわってしまった私が撮れるもの。

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mograg garageさん主催の珍奇アニメ映像祭@フォレストリミットにて「ラブ!ミー!テンダー!」を上映させていただきます。
と、イベントの司会も沖沖さんと一緒に。大橋巨泉とやしきたかじんと上岡龍太郎を兼ね備えた司会をテーマにがむばります。
漫画家の大橋裕之さん、アニメーション作家のひらのりょうさん、やんこまさんと一緒に上映です。
mogragガレージさんといえば、次号のmograg magazineにてCBAFがインタビュー受けてます。みんなおめかししてかわいく撮ってもらってます。発売をお楽しみに☆