2013年5月1日水曜日

シ的映画上映会


























2013年5月18,19日に栃木県栃木市で行われる「栃木 蔵の街かど映画祭太平山麓あーと展in蔵の街 vol.3」という展示会にて栃木で撮影した4作品を上映して頂く事になりました。



蔵の街かど映画祭は辻仁成がゲストということでミポリンのていで新しい靴を買わなきゃ。WAKUWAKUさせてよ!ということで、地元で自分の作品を上映する日が来るなんて想像していなかった未来でした。

多摩美術大学映像演劇学科の先輩で栃木在住の作家・川田夏実さんにディレクションしてもらい、2人の「シ的映画上映会〜とちぎ在住2人による詩的で私的な映画上映」と題して、川田さんの詩的作品「父」と、私の大学時代に栃木で作った私的なセルフドキュメンタリーでお届けします。
何年も前の作品なので、気恥ずかしさはありますが、あの時にしか撮れないシーンがたくさんつまった作品です。
栃木近辺の方はぜひいらしてくださいませ。


シ的映画上映会〜とちぎ在住2人による詩的で私的な映画上映

2013 5/18(土)
11:15 「父」川田夏実(40分)
11:55  アフタートーク

13:00 「ラブ!ミー!テンダー!」小林由美子(29分)
13:30  アフタートーク

14:00 「新作」小林由美子(10分)
14:15 「もぎゅん と、ス」(11分)
14:30  アフタートーク

15:20 「父」川田夏実(40分)
16:00 終了


2013 5/19(日) ※19日は川田夏実の上映はありません
11:15 「ラブ!ミー!テンダー!」小林由美子(29分)
11:45 「新作」〃(10分)
12:00 「正太郎」〃(16分)

14:20 「みんなのうた」〃(39分)
15:00 終了



作品概要

「ラブ!ミー!テンダー!」
8mm、16mm、DV/カラー/29
出演:小林芳治、小林トク子


ジャニーズの追っかけをして少年に無償の愛を捧げる娘、田舎で朝から晩まで働く父と母。末っ子の私は家を継げないから、かわりにカメラをまわし続ける。撮り続けたテープを見返したら、いつも家族ばかり撮っていた。ハードディスクの中の映像を再生して再撮して、フィルムもデジタルも過去も今も現実も願望もいっしょくたんにしてもわかんないくらい変わらない。アイドルの追っかけをしているダメな娘は、一生娘でいたいんです。

セルフドキュメンタリー映画です。この作品は撮影自体は3年分の撮影や過去の作品をフィルムもデジタルも過去も今もごちゃまぜにしてミックスしました。
それはとても必然的で、2011年にできあがりました。
ずっと家族としきたりと、子供の頃からいつも泣いて歩いていた道と田んぼと用水路、冬にはどんど焼きを撮るくらいで、
というか、そればかり撮っていて、何年かたって見返したら、田舎の変わらない風景はいつ撮影したかわかんないくらいかわらなくて、私もかわんなくて、まぜてもわからない。
ずっと家族ばかり撮って、嫌な思いもさせ、私はカメラは暴力だ、人の生活にずかずか踏み込んで、言いたくないことを言わせたり、それを自分の作品ですってみんなの人生を使ってる気がして、なんて傲慢なんだろうと自己嫌悪で撮影できなくなってしまった。
だから、自分を撮ろう、自分ならいくらでも傷ついていいし、誰にも迷惑かけないっておもったけど、撮っているうちに自分のことも守りたくなって。
そんな撮影できない状況で、パソコンの液晶越しに、昔の風景や家族をみていたら、それをまた撮影していた。
液晶を見つめて切り撮った映像をまたみつめだして、その中でも、追う動きがあって、たまに編集ソフトのガイドが見え隠れするけど、それは今で、かぎかっこの中にまたかぎかっこがあって、私はまたかぎかっこになるんだけど、たくさんの懺悔と、でもやっぱり作りたいっていう自我と、私が唯一出来る愛情表現が粒子状になって焼き付いていく。痛いくらいの一人称。

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「みんなのうた」
ビデオ/カラー/39


ただひたすらに半径100mを紡ぎました。いつもみていた風景、田舎の寒い冬。古い工場。朝から働く父。結婚したくなかった母。空気はつんと張りつめて、白い息。
いつもは何か解決したくて、どうにかしたくて作品を作っていたりするのですが、「みんなのうた」はただひたすらに そこにある風景と気分と向き合いました。
ただひたすらにゆっくりと風景をみつめた作品で、これが撮影時にかなり苦戦しました。
カメラと風景に誠実に、そう思うと、記号的な構造って目には見えやすいから、きれいーと思って構図をさぐって撮影するも、それってその絵だけなら美してすばらしいのだけど、映像はただ映像じゃなくて。美しい絵作りなんてしてもしょうがないなとか、そこにある気持ちも気分も記号的に集約したら台無しな気がして。
でも、ひたすらに空が広くてきれいとか、工場の直線がかっこいいとか、緑が目に優しいとかそれもぐっと気持ちに入ってくる。
そしたら、自分が表にたって体はっての撮影よりもよっぽど恥ずかしい、素直なものになりました。
かわってないようでちょびっとかわってる風景と、かわってないようでやっぱりかわってしまった私が撮れるもの。

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「正太郎」
16mm/16分

廃れていく農家の跡取り問題。空っぽになってしまう家を繋ぎとめたくて、兄に電話をしてみたけれど何も言い出せずに電話を切ってしまう。
そういうわけで、お婿さん探しにいくことにした。
倒錯した性癖を抱えて青空と水田の中を純白のウエディングドレスで駆け巡る。


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